アロマテラピーの基礎知識
最近はアロマテラピーという言葉もすっかり定着したようで、特に書籍では「アロマテラピーのきほん事典」という渡邊聡子医学博士の著作が評判になっているようです。
イメージが先行しやすいアロマテラピーですが、写真付きで誰にでもわかりやすくしてあり、精油、植物油の基礎知識から使い方までまさに「アロマテラピーの基本辞典」として紹介されています。
芳香浴、アロマバス、マッサージ、手作りコスメについても実践法が詳しく解説されており、確かにビギナーには役に立ちそうです。
アロマテラピーは、もともとはフランス語で、花や木などの植物に由来する芳香成分を精油として、身体の健康や美容を促進する技術や行為のことを指しています。加えて、フレグランス・キャンドルやお香もその範囲に含められ、その特徴は自然の香りを普段の生活に採り入れることで、これによってストレスの解消や心身のリラックスにも効果が期待できます。
アロマテラピーでは精油の嗅覚刺激を利用しているわけですが、精油が蒸散した芳香成分は鼻で感知されてから嗅覚刺激として大脳辺縁系に達します。脳の中でも嗅覚を感じる部位というのは、本能的な旧皮質に存在しているので、ここが嗅覚刺激を受けると無意識のうちに情動を引き起こすのです。
従ってもとの匂いは本能的な身体諸器官の反応を引き起こす要因となっており、精油の香りについては特に安心感、快感、緊張感、瞑想感、覚醒感などの心身バランスの促進が期待されています。
アロマテラピーの最も基本的な方法は直接吸入で、精油を1~2滴ハンカチやティッシュペーパーに含ませ、直接香りを嗅ぐことになります。蒸気を吸入する方法も人気で、個人で行うこともできます。